Hawaiian Lifestyle MAHALOHA

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ありがとうハリスさん。 Hawaiian Sign Gallery

   

10年ほど前、ハワイスタイルという雑誌の記事で、ハリスさんのお店、ハワイアンサインギャラリーのことを見つけました。

2008年、ワヒアワにあるお店の前まで行ったけれど、オープンしているかどうか分からないような雰囲気で、そのまま素通りして退散しちゃいました。

Hawaiian Sign Gallery

翌年、お店のドアが開いていたので、おそるおそる入っていくと、黙々と作業を続ける手を休めて、温厚でやさしそうな笑顔のハリスさんが私たちを迎えてくれました。

Hawaiian Sign Gallery

つたない英語だったにも関わらず、ゆっくりと耳を傾け、デザインやボードの大きさ、フォントの種類までオーダーを細かく聞いていただきました。

出来上がったサインボードはワイキキのホテルまで運んでくれるのですが、お店にはデリバリー17ドルって書いてあったけれど、それも無料でいいよって。

初めてオーダーしたサインボードが、この定番ウクレレスタイルのもの。

Hawaiian Sign Gallery

宿泊していたルアナワイキキのロビーには、私たち二人の大きな歓喜の声が響きました。

そしてサインボードと一緒に、1ダースものレナーズのマラサダもサービスしてくれて、日本に持って帰るのに箱があったほうがいいだろうって、わざわざ梱包の箱もサービスでもってきてくれました。

ごめんなさい、帰国の前日だったので、いただいたマラサダは全部食べきれずにお部屋に置いてきちゃいました。

ハリスさんの優しさ、人柄に一発でやられてしまった私たちは、それから毎年ハワイを訪れる前に連絡をして、訪れる日時を伝え、できる限り滞在の初日にオーダーをお願いするようにしました。

空港に着いたら、レンタカーを借りて、そのままワヒアワへ向かってH1とH2を走らせる、というのが私たちの定番になりました。

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

毎年笑顔で私たちを迎え入れてくれたハリスさん。

私の片言の英語にしっかり耳を傾けてゆっくり話をしてくれたハリスさん。

家族のことや、旅行のこと、お仕事のこと、ハワイや日本のことなどいっぱいお話しましたね。

ほんとうにあったかい陽だまりのような方でした。

 

ご先祖が瀬戸内海のとある小さな島の出身で、その島を訪ねて日本を旅した思い出を話してくれました。

2015年には、今年娘さんが結婚されたカナダへ、大好きな自然、キャンプを満喫しに行った思い出をメールで伝えてくれました。

Hawaiian Sign Gallery

今年のカナダでは、自然の鉱山に行って天然のフローライト(蛍石)を掘ったり、のんびり釣りを楽しんだり。

カナダはアウトドアのパラダイスだ!きっとあなたたちも気に入るよって、興奮冷めやらぬ感じでメールを送ってくれました。

Hawaiian Sign Gallery

まだまだ、カナダの大自然を満喫するはずだった、それなのにこれがハリスさんにとって最後のカナダになるなんて…。

 

ハリスさんの「マラサダ攻撃」に負けじと、2度目の訪問からはこちらも日本のお土産を必ずお持ちして、日本の味もたくさんお伝えしてきました。

ハワイに行く前から、今年は何をハリスさんに持っていこうかな、何が喜んでもらえるかな?と悩み考えることも、私たちのハワイを楽しむスタイルの一部分になりました。

働きすぎのハリスさんのことを思って、ユンケルの栄養ゼリーを差し入れしたときは、カラダのことをいつも気にかけているハリスさんも興味津々でしたね。

Hawaiian Sign Gallery

これは今年お持ちした、大阪堺の歴史あるお茶屋さんの抹茶ところてん。

美味しかったよ、ごちそうさまって、わざわざメールで報告してくれたり。

滞在中にコンドで作った日本のおかずも差し入れして、日本食が大好きなハリスさんもとっても喜んでくれました。

 

新居の玄関にハリスさんのサインボードを飾りたい、ワヒアワのサニーサイドのサインボードのように屋外に取り付けられるものが欲しい!とお願いしたら、わざわざそれだけのために屋外の風雨に強い木材を手配してくれて、私たちの希望を叶えてくれました。

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

そのボード、新居祝いだ!となかなかお代を受け取ってくれなくて、こっそり日本のお土産と一緒に封筒をしのばせ、お金をお渡しさせてもらったこともありました。

Hawaiian Sign Gallery

我が家はハリスさんのあったかいココロが詰まったサインボードに囲まれ、毎日あなたのことを思いながら過ごしています。

Hawaiian Sign Gallery

私の大好きなシーホース、タツノオトシゴのサインボードが欲しい!ハリスさんおまかせでデザインして作って欲しいとお願いして生まれたのがこの子。

どことなく、表情がハリスさんに似ているような気がして、我が家では勝手に「ハリスさん」と名づけています。

サインボードを受け取ったとき、木目の濃淡の部分が、実はひとつひとつが違うパーツにカットされているという仕事の細かさに、ただただ驚いたことを今でも覚えています。

 

今年、お店で、ひょんなことから奥さんシャロンさんのお話になり、わがままにもハリスさん、シャロンさんご自慢のお庭を案内していただきました。

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

Hawaiian Sign Gallery

サインボードの植物やお花のデザインは、間違いなくこの素晴らしいお庭からたくさん生まれてきたのでしょう。

 

Hawaiian Sign Gallery

今年ハリスさんと一緒にアイディアを膨らませて作っていただいたリース型のサインボード。

クリスマスシーズン以外でもOKなデザイン、ハリスさんとの会話の中で出てきた幸せの使い、ゲッコウ(トカゲ)をput onしてくれた思い出の詰まった一枚。

まさか、これが私たちにとって最後の一枚になるなんて、本当に信じられない…。

ぽっかりと大きな穴がココロの中に空いたまま。

来年も、これからもハワイで会えるのを楽しみにしていました、日本に来るときは、大好きなハイキングやトレッキングに一緒に行きましょうと約束していました。

それなのにご家族からハリスさんのフェイスブックに、訃報のメッセージ…。

 

ハリスオクダさん、2016年12月16日、突然の心臓発作で倒れお亡くなりになり、夜空に輝く一等星になられました。

ハワイ大学を卒業し、高校で木工の授業を教えるかたわら、木製のボウルなどの食器を作られていたハリスさん。

ハワイアンサインボードは2005年頃から製作を開始され、またたく間にアメリカ本土だけでなく日本からもたくさんのオーダーがやってくるようになったのは、ハリスさんの日系人らしい細やかな気配り、優しさに誰もが心を打たれたからに他ならないと思います。

ハリスさん、接するみんなにアロハのココロ伝えていたあなたの人柄を、私たちは決して忘れません。

ほんとうに、ほんとうにありがとう。Biggest, warmest mahalo, Harris.

 - Aloha day